マッサージは、疲れが溜まった体と心をリフレッシュできるだけでなく、肩こりや頭痛、腰痛、不眠、冷え症など、いわゆる検査では異常がないのに痛みや不調などを伴う、不定愁訴症候群の症状が改善されるといった効果も期待できます。
そこで今回は、マッサージで改善が見込める症状の中から「胃腸の働き」と「足のむくみ」に注目し、マッサージに期待される効果について紹介します。
もともと胃腸の弱い人やストレスが原因で胃腸の働きが低下している人、加齢により胃腸の働きが弱っている人は、マッサージをすることで内臓器官が活性化されて、胃腸の働きが改善される可能性があります。
例えば、慢性的な便秘に悩まされている方の中には、「いくら食べ物に気をつけていても一向に症状が改善されない…」とお悩みの方が多いようです。こういった場合は、食事に気をつけるだけでなく、マッサージをして外側から腸に刺激を与えて胃腸の働きを活性化することで便秘症状の改善が期待できます。
食べ過ぎや飲み過ぎなどが原因で胃もたれを起こしている、下痢気味といったときも、マッサージをすることで胃腸の働きが整えられて、お腹の不快感が緩和される、不調からの回復が早くなる、といった効果が期待できます。
仕事終わりになると、足がパンパンにむくむようになった・・・」「足がむくんで痛みがある・・・」など、慢性的な足のむくみにお困りの方も多いのではないでしょうか。
足がむくむ原因は色々ありますが、例えば、長時間経ったまま、あるいは長時間座ったままの姿勢を続けると、筋肉が緊張して血液の流れが滞ります。すると、水分代謝が悪くなって水が排出されにくくなり、その結果体内に水分が溜まり、足がむくむ。あるいは指先や顔がむくむといった状態になります。
また、女性は男性に比べてふくらはぎの筋肉量が少ないことから足がむくみやすいです。加齢により筋力が低下している高齢者の方も、水分代謝の機能が低下して足にむくみが出やすくなっています。
足のむくみを放置してケアしないままでいると、血行不良により冷えの症状を引き起こしたり、セルライトと呼ばれる脂肪になって取りづらくなったりと、さまざまな不調が起こる可能性があります。
そのため、「夕方になると足がむくみ太くなる」「足がむくんで怠さがある」など、足のむくみでお悩みの際は、ふくらはぎや太ももを中心にマッサージをして、つらいむくみを解消することが大切です。
ふくらはぎや太ももにマッサージをして緊張した筋肉をほぐすと、筋肉のこりが解消されて滞っていた血流が改善され血行が促進し、その結果水分代謝が高まりむくみの解消が期待できます。
むくみが解消されると、足首が細くなって足がきれいに見えるだけでなく、血行がよくなって冷え性の症状も改善されるなど、さまざまな嬉しい効果が期待できます。
毎日仕事や家事でがんばる自分へのご褒美に、定期的に「マッサージ」を受けている方も多いのではないでしょうか。マッサージと言うと、溜まった疲れがとれて気持ちがいい。こっている場所をほぐしてもらうと体が軽くなる。足のむくみが引く。気分がスッキリして目の前が明るくなる、などなど。様々なイメージをお持ちかと思いますが、実際のところマッサージにはどのような効果が期待できるでしょうか?
仕事や人間関係の疲れから、常にストレスが溜まっていると感じている人も多いのではないでしょうか。ストレスがため込み過ぎてしまうと、ホルモンバランスや自律神経が乱れ、身体的にも精神的にもあらゆる不調をきたす原因になることがあります。例えば、ストレスによる緊張状態が続くと、意欲が低下したり、集中力が散漫になったり、不安や恐怖などを感じやすくなったりと、日常生活にも影響をきたします。
ストレスを受けるとストレスホルモンとも呼ばれるコルチゾール(副腎皮質ホルモン)が増えて、イライラしやすく、動悸が激しくなることがありますが、マッサージを受けるとこのコルチゾールが減少するということが科学的にわかっています。定期的にマッサージを受けてコルチゾールを減少できれば、気持ちが落ち着き、イライラした気分を鎮まる、つまりストレスが緩和されるということです。
アグレッシブな運動をした後にマッサージをすることがありますが、これはマッサージに疲労回復の効果が期待できるためです。疲れている筋肉がマッサージをすることで柔らかくなって血流が改善され、疲労からの回復が早くなると言われています。
また、疲労が蓄積した身体は筋肉が硬くなり、血流も悪くなります。その結果、慢性的な肩こりや腰痛の症状を引き起こし、休息をとってもなかなか疲労が解消されないことがありますが、こういったケースにもマッサージが有効とされています。こっている肩や腰周りの筋肉をマッサージでほぐすと、血流がよくなり頑固なコリや疲れが取り除かれて、より疲労が解消されやすくなります。
免疫は私たちの体を細菌やウイルスから守る防衛機能のことです。もともと免疫機能は人の体に備わっていますが、ストレスや疲労、睡眠不足、自律神経バランスの乱れ、暴飲暴食など、さまざまな要因で機能が低下してしまいます。免疫力が低下したままだと風邪を引きやすくなったり、ちょっと動いただけで疲れを感じたり、睡眠をとっても慢性的な疲労を溜め込みやすくなります。
免疫は生活習慣の改善を心がけることで増えるのですが、それと同じくマッサージを受けることで免疫力を高める細胞が増えることがわかっています。定期的にマッサージを受けると免疫力がアップして風邪を引きにくくなり、肌荒れの改善などにも効果が期待できます。
足は、"第二の心臓"と言われています。足には63ヶ所ほどのツボがあり、それらは全ての経路によって、体内の器官と繋がっています。そのツボを刺激することにより器官そのものの自然治癒力を高めます。また、体内に蓄積された老廃物の排出を促し、健康を促進します。
▶足裏療法の特徴
1:気血の流れが改善され、むくみが消え、足が軽くなる。
2:ホルモンのバランスを整え、老化現象を予防する。
3:リンパ循環を促進し、免疫力を増やし、病気にかかりにくくなる。
4:交感神経と副交感神経の調整により、ストレスを解消する。